My Story④
- rinoaay
- 2021年11月25日
- 読了時間: 3分
●家族に助けられながらの転職

百貨店で身に着けたスキルを使って別の仕事ができないかと考えていた時、ふと目を通した新聞に通信販売ディノスの募集要項が掲載されていました。よく見ると申し込みは2日後締め切りとのこと。次の日も仕事があって、自宅に戻るともう21時過ぎ。履歴書に取りかかるも、深夜1時になっても納得のいくものができませんでした。今回は縁がなかったのかなあ……と弱音を吐いていたら、遅くまでレポートを書いていた妹が「ここであきらめるなんてダメ。もう少し粘りなよ!!」と発破をかけてくれました。ここでも、楽な方へ流される自分が顔を出しましたが、なんとか徹夜で履歴書を仕上げ、ご縁あってフジサンケイリビングサービス(現ディノスコーポレーション)に入社することになりました。
●ダイレクトマーケティングの未来
フジサンケイリビンググループの「ディノス」は、テレビ局のダイレクトマーケティングを世界で初めて始めた会社です。当時は店舗販売至上主義、特に百貨店は、良い商品が揃う信頼のある販路で、通販はまだまだマイナーだったかもしれません。ファッション、美容、健康食品のバイヤーとしてカタログ、テレビショッピングに従事。また社内プロジェクトとして、定期購入に特化した部署の立ち上げメンバーとして売り上げに貢献しました。
今振り返ってみると、店頭販売では当たり前のお客様と直接触れ合うことが足かせとなる通信販売業界で、その部分を埋めるべく試行錯誤することで現在のビジネスに通用する基礎が学べたと思います。E C通販、ライブコマース、メディアミックス、サブスクリプションサービス、インフルエンサービジネスなど現在主流となっていビジネスの黎明期に、そのすべての基礎となる仕事に携われたことは幸いだったと思います。
経歴を見れば順風満帆に見えるかもしれない私の仕事人生ですが、それはすべて自分で選び取ったものではありませんでした。就職や転職までも、流れに導かれるまま、人に恵まれてここまでやってきたように思います。
現在も夫に、「自分がありすぎないことが君の良さ」と言われることもある私ですが、だからこそ「相手が本当に求めていること」の真理を想像し、共感し、商いとしての結果を残すことができたのだと確信しています。
“自我”が強く顔を覗かせることなく、相手に共感すること、これがビジネスにおいても大切なことだと考えています。
●知られざるものの魅力を伝えること
充実したディノス時代、その後結婚・出産を経て育児もひと段落したころ、かつての取引先、ビジネスのアドバイスを求められる機会が増えてきました。
現場から離れていた期間も長く、復帰への自信もなかったのですが、数々の魅力的なものたちとの出会いに、少しずつ心が動かされ、自分が役に立てることがあるのではないかと思うようになりました。
思えば、百貨店、通販時代は、
「良いものだから、売れるわけではない」
という、残酷な現実もあり、泣く泣く販売を諦めたものもたくさんありました。
その時の悔しい思いは今でも心に残っていて、現在は今まで考えられていたようなビジネスという枠にとらわれることなく、
「多くの人のためになるもの」の魅力を、お伝えしていきたい思っています。
幸いなことに、こういった私の考えに賛同し、サポートしてくださる各方面のプロフェッショナルが多くいらっしゃり、チームとして動くことができることも強みとなり大変やりがいを感じています。
様々な商品や情報など、集まってきたものたちも少しずつご紹介してまいりますので、どうぞ楽しみにお待ちください。
Kommentare